「よくある目の病気」
第40回目は、結膜母斑(けつまく ぼはん)です。
結膜母斑とは、眼球結膜にできる良性のメラニン細胞性腫瘍(さいぼうせいしゅよう)です。
俗に、白目のしみ、あざ、ほくろ、などと言われています。
【症例】
21歳女性。
左眼の白目にしみのようなものがあるので心配で来院した。
ほんの少し異物感がある。
31歳女性。
2年前から左眼の白目に茶色のしみができた。右眼にも1年前からしみができた。
痛みなどの自覚症状はない。
【症状】
眼球結膜の一部に、茶色、黒色などの色素沈着がみられます。
生まれつきある場合が多いですが、思春期以降にメラニン産生細胞が活性化するので、色がはっきりとわかりやすくなり、思春期以降に自覚される方が多いです。
美容上気にされる方は多いものの、痛み、かゆみ等といった自覚症状はありません。
似た病気として瞼裂斑でも、結膜がやや盛り上がり黄色くなる事があります。(第32回 瞼裂斑 参照)
【原因】
眼球結膜に過剰に反応したメラニン色素が沈着したもので、遺伝、紫外線、物理的な刺激、老化などでおこると言われています。
【治療】
一般的に経過観察で問題ありませんが、美容上の問題があれば、レーザーで除去、もしくは手術で切除します。
当院におきましても、レーザーを用いたレーザー光除去術を行っております。希望される方は電話にてお問い合わせください。(Tel: 06-6352-9028)
(監修 京橋クリニック院長 佐々原学)