皆様、こんにちは。
京橋クリニック院長の佐々原と申します。
平成27年に眼科専門のクリニックとして開業し、以来、都島区、城東区の皆様、また大阪府全域、他府県からも患者様にお越し頂いております。
「納得」「安心」「希望」の3つをキーワードに掲げ、しっかりと病状を説明し、納得いただくことをモットーに診療をして参りました。
0歳から90歳を超える患者様まで、全ての年齢に対応し、あらゆる疾患に対応して診療を継続してきたことから、平成30年には、1万眼研究の結果を発表することができました。
今後とも気軽に受診できる眼科として地域の皆様に貢献しつつ、要望の高い自由診療も引き続き継続していく所存でございます。
経験豊富な眼科専門の医師が、最新機器を駆使し、幅広い診療を行っています。患者さんのさまざまなニーズに対応するべく、自由診療も積極的に行っております。
「患者さんが納得するまで説明してあげたい」という医師の信念の元、開業時からクラーク制を導入し、患者さんと向き合う時間を確保することを実践してきました。
写真や自作の図を用いて、病気の状態をわかりやすくご説明いたします。
当院には眼科専門の検査員(視能訓練士)が常駐しております。
子供さんや、斜視・弱視の方、低視力の方も安心してご来院頂けます。
また、コンタクトレンズ処方においても、経験豊富なスタッフが懇切丁寧にアドバイス致します。
同ビル内にコンタクトレンズ店もございますので便利です。
当院は北野病院、大阪市立総合医療センターなど地域の大病院と連携して診療を行っております。
網膜裂孔、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、中心性網膜症、加齢黄斑変性などの網膜疾患においては、治療にレーザー光凝固を用いることが多いです。
当院では最新のレーザー光凝固装置、PASCALを導入しております。
パターンスキャニングという新しい方法の導入により、従来のレーザーに比べ均一の凝固を行うことができ、網膜への侵襲の低減、患者さんの疼痛の軽減、治療時間の短縮、治療回数の低下を達成できております。
また、エンドポイントシステム搭載による閾値下凝固を行うことにより、黄斑浮腫などの中心窩を巻き込む病態に対しても治療ができるようになりました。
糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症、中心性網膜症などの疾患に対して、威力を発揮しております。
レーザーによる網膜光凝固は外来手術となりますので、治療の際には担当医の説明をよく聞いて受けてください。
OCT(光干渉断層計)は今や眼科診療になくてはならない必須の検査機械です。
網膜の断面像を非侵襲的に(傷つけることなく)描出することができ、病気の診断、治療に欠かせません。
近年のOCT技術の発展に伴い、高速撮影が可能となり(スペクトラルドメイン)、3次元画像も描出できるようになりました。
黄斑円孔、黄斑上膜の診断はもちろん、加齢黄斑変性や中心性網膜症などの黄斑疾患の診断・治療に必須の検査となっております。
また、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症など、黄斑浮腫や漿液性網膜剥離を来たす病態においても、その診断や治療効果の判定などにおいて必須の検査となっております。
緑内障においては、視神経線維の厚みを定量することができ、診断の補助や病気の進行度を診るのに大変有用な検査であります。
さらに、3D-OCT 2000は網膜のみならず角膜や前房の状態も描出することができ、角膜厚の測定も可能となっております。
当院の3D-OCT 2000 FA plusはOCT測定機能に加えて、造影検査も可能であり、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、中心性網膜症、ぶどう膜炎などの網膜・脈絡膜の血管に異常を来たす疾患において、その診断・治療に大変有用であります。
さらに、自発蛍光撮影モードが搭載されており、加齢黄斑変性などの加齢を原因とする疾患において、網膜色素上皮の機能を推定することが可能であります。
患者さんの眼の状態をより深く知ることが、より正しい判断・診断へ導いてくれます。
トーメー社のOA-2000は1回の測定で最大8種類の検査情報を提供してくれる素晴らしい装置です。
当院ではオルソケラトロジーや低濃度アトロピン点眼治療といった、最新の近視抑制治療を行っており、近視が進行しているかどうかを判定するには眼軸長の測定が必須であります。
OA-2000は最新のフーリエドメイン方式による高感度かつ多点測定により、非常に安定して眼軸長を測定することができます。
小児の近視治療においては、屈折値は信頼性が乏しく、眼軸長で議論することが前提になりつつあります。
またオルソケラトロジー使用者においては、角膜の状態が正常の形態と異なっておりますので、そもそも屈折値が意味を成しません。
OA-2000は小児の近視抑制治療に対して高い信頼性を与えてくれます。
視野検査にはいろいろな種類がありますが、大きく分けて2種類あり、動的視野検査と静的視野検査があります。
当院ではこの2種類とも検査を行うことが可能です。
ゴールドマン視野計を用いた検査を動的量的視野検査といい、人間の持つ全範囲の視野を測定することができます。
緑内障のみならず、網膜色素変性、視神経疾患、視路障害、脳疾患、心因性視野障害など、視野異常を来たす数多くの疾患に対応できる検査です。
当院にあるオクトパス自動視野計は、限られた視野の感度を簡便・迅速に定量測定する検査機器です。
主に緑内障の早期発見や、進行判定に用います。
通常の眼科でよく見かけるハンフリー自動視野計と異なり、非常に短時間で測定することができ、お年寄りや集中力が続かない方でも検査することが可能です。
角膜疾患の診断や治療、そしてオルソケラトロジー治療には、角膜の形状を詳細に解析することが必須です。
当院では角膜形状解析装置を活用し、角膜疾患の診断、治療に役立てております。
当院におけるコンタクトレンズ処方は、円錐角膜の方や不正乱視の方にも広く対応しておりますが、その際にも角膜形状解析が重要です。
また、オルソケラトロジー治療においては、治療に用いるコンタクトレンズの選択、そして治療の効果判定において、角膜形状解析が必須となっております。
屈折度や角膜曲率半径の測定、そして眼圧の測定は、一般眼科診療において基本となる検査です。従来この2つの検査は別々の機械を用いて行われていましたが、近年この2つの検査を1台でこなす検査機械が登場してきました。当院では二デック社製のトノレフⅢを導入し、日常の検査で大活躍しています。
従来の検査機械に比較して、トノレフⅢで改善された点は下記の通りです。
角膜内皮とは、角膜(黒目)の一番奥にある一列に並んだ細胞(角膜内皮細胞)が作る組織のことで、角膜の透明性を維持するために非常に大事な役割を果たしています。
角膜内皮細胞が障害され、数が著しく減少してしまうと、角膜の透明性が維持できなくなり、水疱性角膜症という状態になります。この状態になってしまいますと、視力が出なくなってしまいます。
しかしながら、水疱性角膜症の一歩手前の状態までは、全く自覚症状に出ないので、自分で角膜内皮が傷んでいるかどうかを自覚することはできません。よって、角膜内皮測定装置が必要になるわけです。
角膜内皮細胞はコンタクトレンズの長時間装用で減少することが知られており、長時間装用することによる酸素不足が原因と考えられています。
写真左:82歳女性。コンタクトレンズ使用歴なし。
角膜内皮細胞の形態は小さい細胞が密に並んでいるのがわかる。
角膜内皮の細胞密度は、2963個/mm3と正常である。
写真右:61歳女性。コンタクトレンズ使用歴45年。ほぼ毎日装用。1日の装用時間は約15時間。
角膜内皮細胞は、大きな細胞と小さな細胞が入り混じっているのがわかる。
角膜内皮の細胞密度は、1805個/mm3と著明に減少している。
よってコンタクトレンズ装用者では、角膜内皮細胞を定期的にチェックすることがとても大事になるわけですが、従来の角膜内皮測定装置は測定・計算に大変時間がかかることが問題でした。
今回導入しましたCEM-530は、わずか4秒で測定・計算をしてしまう優れモノです。患者さんと検査員の負担が極端に減少しました。医師も角膜内皮の状態に関して、患者さんにアドバイスしやすくなりました。コンタクトレンズの装用時間や、使用しているコンタクトレンズの種類の選択をより適切に行うことができます。
2015年 | 2月 | 開業 |
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2016年 | 1月 | インターネット予約を開始 |
3月 | 低濃度アトロピン点眼治療を開始 | |
7月 | 眼科ドックを開始 | |
8月 | 1万眼研究を開始 | |
2017年 | 5月 | オンライン診療を開始 |
2018年 | 2月 | よくある目の病気一覧を作成 |
3月 | 1万眼研究 データ取得を終了 | |
7月 | 結膜母斑に対するレーザー治療を開始 | |
2019年 | 2月 | ホームページをリニューアル |
2020年 | 4月 | 焦点深度拡張型コンタクトレンズによる治療を開始 |
12月 | 近視進行予測チェックを開始 |
当院はクリニックながら、最先端の医療をより早く患者さんの元へ届けようと思いから、「治験ネットワーク」に参加しております。
治験とは、医薬品(もしくは医療機器)の製造や販売に関して、法的な承認を得るために行われる臨床試験のことです。動物を使用した前臨床試験をクリアした薬の候補物質(もしくは医療機器)の安全性や有効性を人間において検討し、安全で有効な医薬品(もしくは医療機器)となりうることが期待される場合に行われます。
日本における治験データの質は国際的に見ても非常に高く評価されております。それを支えているのは医師の先生方の熱心な取り組みと、患者さんの律儀さと言われており、今もなお日本における治験の大きな強みとなっております。
治験と言えば大学病院というイメージがありますが、より迅速で効率的な治験を実現するべく、クリニックでも治験を積極的に行うようになってきております。当院はこうしたクリニック間でできた協力組織である「治験ネットワーク」に参加し、患者さんに他では受けることのできない新しい治療を提供しております。
もちろん治験に参加するしないは患者さんの自由ですし、治験の内容にもさまざまな種類があります。治験コーディネーターが詳しく説明致しますので、積極的に質問して疑問を解消してください。実際に患者さんが感じるメリットとしては、単に新しい治療を受けられるのみならず、医師とよく話し合えること、また治験コーディネーターが相談に乗ってくれたことなど、治験がきっかけでコミュニケーションが深まるということが挙げられます。また、治験に参加中は診察費や検査代は無料となり、かつ交通費等、参加協力費が支給されます。
開業以来、当院で行われてきた臨床研究について御紹介いたします。
なお、当院の臨床研究は京橋眼科研究所と共同研究で行われています。
矯正視力が1.2以上出ている日本人の眼を対象とし、3歳児から90歳以上の方まで、計10000眼のデータを取得し、解析を行いました。
年齢、性別、屈折値、角膜曲率半径、眼軸長、前房深度、水晶体厚、角膜厚、瞳孔径、角膜径などのパラメータを全症例において取得しました。
日本人の正常眼において、さまざまなパラメータの平均値、年齢による変化、相互関係などを解析しました。
データ取得期間
2016年8月17日 ~ 2018年3月23日